PD(Power Delivery),QC(Quock Charge)とは?
皆さんはモバイルバッテリーを探しておられる際にPowerDelivery(以下PD)やQuick Charge(以下QC)という言葉を目にしたことはありますでしょうか?
ボクは現在モバイルバッテリーを3機種、大容量バッテリーと呼ばれるものを1機種所有しております。
実は今回、当めだゆんブログへ製品紹介のご依頼をいただきました。
ご依頼頂きましたのは日本ポステック様。
日本ポステック様は主にガジェット関連の製品を販売されている会社さまです。
日本未上陸の・・・、つまり世界中で開発された「ありそうでなかった!」な製品を一早く市場へ。
今回は特定の商品のご案内ということではなかったので、個人的に気になっていたバッテリーを。
爆速(急速)充電規格のApollo Traveller!
まぁ使えば分かるか!
ということで、「ノリと勢いで基本なんでも乗り切ろう」がモットーのボクに対して、しっかり者の妻めだちるさんは鬼の形相でボクを一蹴してきました。
▼ちなみに今回ボクが見ていたバッテリー。
バッテリーへの充電が爆速!
急速充電規格には色々ある
近年モバイル機器のスペック向上に伴い、モバイル端末の電力消費量や充電容量の最大化が求められてきました。
その背景として、端末側のバッテリー容量の拡大に伴い、急速充電に対応できるバッテリー充電規格の開発が進められてきました。
各バッテリー機器を販売しているメーカーによってさまざまな急速充電規格が生み出されています!
▼メーカー別の急速充電規格一覧
などなど・・・
今回ご紹介するPD(Power Delivery)やQC(Quick Charge)も同様に急速充電に対応した規格です。
上記した急速充電規格は各社対応製品のみになるのですが、
今回お話しするPDやQCは現在最も汎用性の高い急速充電規格になります!
USB Power Deliveryとは
USB Power Delivery とはUSB Type-C ケーブルに対応したモバイル製品などに接続するための国際規格のこと。
USB Power Deliveryは従来のUSBケーブルに比べて電力供給量が高出力で、最大100Wまで供給可能。
急速充電を可能にするためにはUSB Power Deliveryに対応するUSB Type-Cケーブルが必要!
近年ではUSB Type-Cケーブルは多くのPC、スマートフォンなどの製品に対応しており、皆さんもご使用になられていると思います。
何故USB Power Deliveryが必要か
USB Power Deliveryに対応するにはUSB Type-C ケーブルが必要だとお話しましたが、
USB Type-C ケーブルが従来型とどの程度違いがあるのかスペックの比較を見ていきましょう。
USBコネクタタイプによる違い
まずは一般的に流通しているコネクターの種類について。
▼各種USBコネクタータイプ
(左)USB‐A,(中央)USB‐microB,(右)USB-C
こちらが現在主流のUSBタイプです。
▼USBタイプと対応規格について
このようにUSB Typeの種類に応じて対応している転送規格が異なります。
ちなみにUSB4は次世代の通信規格です。
これからますますUSB Type-Cケーブルの需要拡大が期待されますね!
▼各USB規格による転送速度の違い
コレがどれくらいかというと、現在スマホで主流のLTEが最大で150Mbpsと言われているので、
20Gbpsだと20,000MbpsなのでLTE転送速度の100倍以上だということは間違いないです。
USB規格による電力供給量の違い
そして極めつけが電力供給量です!
(やっと今回のテーマである急速充電についてです!💦)
▼USB規格の違いによる給電量の違い。
出典:SANWA SUPPLY
USB Power Deliveryは従来のモデルに比べ圧倒的な電力供給を可能にします。
▼以下がPDと従来規格との電力供給量の違いです。
圧倒的にUSB PDの電力(出力)が高いのが分かります。
実際には100W給電に対応する端末でなければこの電力供給はオーバースペックになります。
今回ボクが紹介予定のモバイルバッテリーApollo Traveller(アポロトラベラー)はスペックに20V/3A@60Wと表記されているため、
60W = 20V × 3A のW数でモバイルバッテリーへの充電が可能なんですね!
高出力給電によりバッテリーへの充電速度が爆速なのが分かりますね!
そして急速充電に対応するUSB Power Deliveryは
USB Type-C のみ!!
Quick Chargeとは
続いてQuick Chargeについて。
Quick Chargeは米QUALCOMM社が開発した急速充電に対応した規格です。
USB PDとは違う規格であるものの、最近市販されているのモバイルバッテリーの規格においては対応製品が豊富。
ではQuick Chargeのバージョン規格について確認していきましょう!
▼Quick Chargeスペック仕様の比較
ちなみにQuick Charge4.0は下位互換なしのため、Quick Charge4.0未対応製品で給電を行った場合、通常のUSB給電と電力供給は変わらないようです。
メモ
Quick Charge最新規格はQuick Charge5.0(2020発表)。
更なる高速給電規格で4,500mAhを15分で充電可能。
下位互換もありPD給電にも対応とのことで言うことなしだが、現状対応する製品がないため、今回は言及せず。
ここまで説明するとPDやらQuick Chargeやらでワケが分からなくなっている方もいらっしゃるかもしれないですね。
ですが両者の違いはこれらの規格を提供している策定元が違い、それぞれの規格の対応製品でなければ機能しないということ。
▼規格及び策定元
それぞれ互換性のある製品なら全て対応可能です。
今回検討中のモバイルバッテリーApollo Traveller(アポロトラベラー)は上記スペック表からQuick Charge2.0対応製品であることが分かりますね。
急速充電するには?
ここまでは急速充電に必要な充電規格の解説を行いましたが、実際に急速充電を行うための方法についても確認していきましょう。
※充電規格についての閲覧がまだの方は記事冒頭からご覧ください。
「急速充電するには」なんて大げさなタイトルを付けましたが、用意するアイテムは至極シンプルです。
以上の3点です。
急速充電|各アイテムのスペックをチェックすべし!
上述した3つの急速充電に必要なアイテムを順番に確認していきましょう!
急速充電に対応する端末か?
まずは充電したい端末のスペックをチェックします。
ちなみに今回ボクが高速充電を行いたい端末はコチラのモバイルバッテリーApollo Traveller(アポロトラベラー)。
Apollo Traveller(アポロトラベラー)はバッテリー本体への爆速充電が可能なモバイルバッテリー。
バッテリーへの充電時間、なんと18分で完了という悪魔スペック💦
話がそれました💦
ご使用になられている端末によって対応している充電規格は異なりますが、一般的に対応しているW数(電力)は以下の通り。
- スマートフォン:18W,20W
- タブレット :20W~30W
- ラップトップ :30W~
- iPhone11以前:5W
- iPad Air2,iPad mini2:10W
- iPad (第 7 世代),iPad Air (第 3 世代):12W
- iPhone 11 Pro Max,iPad Pro 11 インチ:18W
- iPad (第 8 世代) , iPad Air (第 4 世代) :20W
※リストは大体の目安であり、全てを表記したものではありません。
このW数が高い製品ほど、高い出力で充電が可能ということになります。
(ご使用の製品規格に適さない充電は製品の破損,火災などの事故に繋がる恐れがあるため、予め必ず充電規格の確認を行ってください。)
iPhone 11 ProMax,iPad Pro 11インチ以降では電力が18Wに対応しており、充電ポートもUSB Type-Cケーブルが採用されていますね。
なので今現在主流となっている急速充電に対応している製品の大まかな目安は
[ 18W ~]
という結論にいたりました。(個人に)
ちなみにApollo Traveller(アポロトラベラー)の入力スペックはコチラ。
皆さんも充電環境を整える前に、ご使用の端末が急速給電に対応している製品かを予め確認してください!
端末の入力スペックが確認出来たら、そのスペックに応じた残りのアイテム(電源アダプターとUSBケーブル)を選ぶだけ!
急速充電に対応する充電アダプターか?
はじめに充電したい端末の対応W数を調べました。
続いては端末のW数に対応した充電アダプターが必要です。
ちなみにApollo Traveller(アポロトラベラー)は60W出力が可能な電源が必要になるのですが・・・
とそんなボクの気持ちを察してくださったのか、日本ポステック様が送ってくださるとのこと。
ちなみになんですが充電アダプターのタイプも色々とあって、
ポートが複数あるものは同時に給電した際に各ポートの出力が低下する場合があるため取り扱いに注意が必要です。
急速充電に対応するUSBケーブルか?
USBケーブルについては前ページでもお話ししていますが、
USB Type-CケーブルであればUSB Power Deliveryに対応しており基本的に3Aで送電することが可能だと思います。
最近では5Aの送電が可能な製品も増えてきているので、ご自身が充電したい端末に応じた製品スペックを確認してみてください。
今回ボクが購入したUSBケーブル
現在は急速充電が主流なので、よほどのことではない限り急速充電対応のUSBケーブルだと思います。
その際は必ず、何A(アンペア)対応の製品化をご確認ください!
まとめ
いかがでしたか?
近年のモバイル機器の目覚しい発展により、使用するユーザー側が追い付いていないような現状がありますが、
キチンと知っていればそれほど難しい内容ではないので、その場のノリと勢いで適当に買っちゃわないように!
今回は日本ポステック様のお計らいにより、
バッテリーへの高速充電が可能な『Apollo Traveller(アポロトラベラー)』と
急速充電60W出力対応のACアダプター『C-rock(シーロック)』
の2製品をご提供いただくことになりました。
次回、【Apollo Traveller(アポロトラベラー)ガジェット開封レビュー】をお伝えできればと思います!
提供会社HP|日本ポステック株式会社
Twitter|JPT製品部@jpt_seihinbu
Facebook|JPT製品部@jpt.seihinbu
おしまい٩(๑❛ڡ❛๑)۶
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